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華麗なるギャツビーのYYamadaのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.5
オリジナルを凌駕する作品は!?
【リメイク映画のススメ】

◆本作 (リメイク作品)
華麗なるギャツビー (2013)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: レオナルド・ディカプリオ
・監督: バズ・ラーマン
・製作費: $104,500,000
・興行収入: $320,988,676

◆オリジナル作品 (リメイク元)
華麗なるギャツビー (1974)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: ロバート・レッドフォード
・監督: ジャック・クレイトン
・製作費: $6,500,000
・興行収入: $20,563,273

〈リメイク作品のポイント〉
・進化した特殊視覚効果
・スターシステムによるキャスティング
・ファッション・舞台・音楽をアレンジ

〈見処〉
①鬼才バズ・ラーマンによる、
 華麗なるリメイク!
・『華麗なるギャツビー』(原題: The Great Gatsby)は、2013年にリメイク制作された恋愛ドラマ。
・本作の舞台は、1920年代の米ニューヨーク、ロングアイランド。宮殿のような豪邸に暮らし、素性も仕事も謎めいた大富豪のジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)は、毎夜のように豪華絢爛なパーティを開いていた。そんなある日、ギャツビーは、隣人の青年ニック(トビー・マグワイア)
に自らの生い立ちを語り始めるが、あまりにできすぎた物語に、ニックはギャツビーが何か隠し事をしていると直感する。やがてギャツビーは上流階級の令嬢デイジー(キャリー・マリガン)に心ひかれていくが……(eiga.comより抜粋)。
・本作は、1925年に発刊され「英語で書かれた20世紀最高の小説」では第2位にランクされたこともあるF・スコット・フィッツジェラルドの同名小説を原作としている。過去にブロードウェイ舞台化され、何度も映画化されている名著であるが、とくにロバート・レッドフォードとミア・ファロー主演の1974年の作品が人気が高い。

②衣装デザイン
・世界大恐慌(1929)の直前で、アメリカが最も華やかな時代が本作の舞台。新旧作品とも、豪華な衣装が見ものである。
・1974年のオリジナル作品では、ラルフ・ローレンが立ち上げたばかりの「Polo」ブランドとコラボし、スーツを中心としたトラディショナルな服装を「ギャツビー・ルック」と呼ばれ、大ヒットとなる。
・2013年のリメイク版では、プラダやミュウミュウによる女性衣装のみならず、ジュエリーや食器をティファニーとコラボし、1920年代のアールデコ様式を見事に再現。第86回アカデミー賞では、衣装デザイン賞と美術賞を受賞している。

③結び…本作の見処は?
◎: まるで色彩の洪水のようなバズ・ラーマンによる華やかな演出が素晴らしい。特に開始30分のギャツビー初登場シーンにおける野外夜会の打ち上げ花火とディカプリオのドヤ香りシーンは、印象的な名シーン。
○: 本作のセットは、1974年のオリジナル版に比べかなり豪華。ギャッツビーとデイジーがカラフルな沢山のシャツを放り投げるシーンは、オリジナルが陳腐に見えるほど。
▲: 原作を未読にて、どちらが正解かわからないが、本作のデイジーの優柔不断ぶりよりも、オリジナル版のミィア・ファローのゲスぶりが印象に残る。
▲: ミュージカルとメロドラマの中間くらいな作風。同じバズ・ラーマンの『ムーラン・ルージュ』くらい突き抜けた演出でも良いかと思う。

〈リメイク作品の判定〉リメイク ○
演出    :リメイク ○
配役    :リメイク○
衣装 :ドロー▲
特殊効果  :リメイク○
ストーリー :オリジナル○

配役は甲乙つけがたいが…、ギャッツビー役はリメイクのディカプリオのドヤ顔が、デイジー役はミィア・ファローによるゲス女性ぶりが勝り、ニック役はトビー・マグワイアによるヤサ男ぶりが秀でて、キャスティングでもリメイクの辛勝だと思う。

ディカプリオとトビー・マグワイアのその後の実生活は、『モリーズ・ゲーム』に続く!
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