サイクロプス

華麗なるギャツビーのサイクロプスのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.0
バズ・ラーマン監督らしく、ムーラン・ルージュのように華々しく騒がしいグレート・ギャッツビー
レッドフォードが主演し、アッパー・クラスの上品さも持ち合わせた74年の映画とはだいぶ趣きが異なる


デカプリオが演じるギャッツビーも、貪欲さが印象的で悪くない
トビー・マグワイアのニックは、生真面目そうな感じが伝わってくる
キャリー・マリガンのディジーは正直物足りない
もっと夢中にさせてくれないと、この女性を追い求めてきたギャッツビーに共感できない
フィッツジェラルドのグレート・ギャッツビーが(正確に言うと、その村上春樹訳が)好き過ぎて、ちょっと評価が辛いかも
僕にとって、グレートギャッツビーは、アメリカ黄金の20年代を体感出来るバイブルみたいな小説なのだ


とにかくド派手なバズ・ラーマンのグレート・ギャッツビー
成功の証である豪邸で、夜毎繰り広げられるパーティーは、まぁけたたましい
そして騒げば騒ぐほど、虚栄感が募り、宴の後の喪失感も大きい
そういう意味では、現代のグレート・ギャッツビーとして、この映画は成功を収めていると思う