方眼

華麗なるギャツビーの方眼のレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.1
2013年”The Great Gatsby”。ディカプリオが満面の笑みで我々を迎えてくれるまでピッタリ30分。ハネた画面と自由な音楽使いのラーマン節だが、テキストの扱いは原作至上主義。翻案で、ニックの文章が回想を挟み込む構成。二人の対比は「ファイト・クラブ」のよう。正体がわからない中心ギャツビー、空疎を取り巻く周辺こそ資本主義の正体。品の無い放埒、退廃的なパーティに、真面目な証券マンのニックは巻き込まれる。お金持ちはセーターが似合う。メガネの看板は小津「東京暮色」だろうか。おそらく暗黒街と繋がり、闇で儲けているギャツビー。虚構の中で生きるも、芯は純情、過去が変えられると思い込んでいる。デイジーは現実的。追い求めた緑の光、青と黄色のクルマに分かれたのか。
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