綾

華麗なるギャツビーの綾のネタバレレビュー・内容・結末

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

バズラーマン製・グレートギャツビー。
バズラーマンの世界観はそこまで好みでないけれど、このど派手で鮮明な画は時代背景にマッチしていて、観ているだけで熱気を感じたなあ。

きっかけは、大学の講義で『グレート・ギャツビー』を取り上げていたため。

原作は村上春樹訳で既読。
理解はできてもよく分からんなぁ…というのが正直な感想でした。だから映画を通して、感情面ですとんと腑に落ちることができて嬉しい。

ギャツビーを突き動かしていたものは、唯一つ、デイジーという存在。豪華絢爛なパーティーも、築き上げた富も、美しい城も、全て彼女のため。
過去と幻想に生き、理想と希望を追い求め続けたギャツビーの生涯。やり切れなくて切ないけれど、決して哀れなんかじゃない…と信じてる。ギャツビーの生き様は、まさに Great そのもの。大学の先生が、“華麗なる”とは少しニュアンスが違う、“グレート”としか表現できない、とおっしゃっていたのを改めて実感しました。

1974年版も観てみたい。(ミア・ファローのデイジーを是非とも拝みたい!)
村上春樹訳以外で、原作を再挑戦してみたい。(村上春樹がお好きな方すみません)

ニックが精神を病む設定は完全に蛇足だと思うし、私の感じたニック像と少し違う。だけど、トビー・マグワイアの外見や雰囲気は原作でイメージしたニックそのもの。あと、エリザベス・デビッキ様が美しすぎて眩しかった…。
綾