タケオ

華麗なるギャツビーのタケオのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.7
20世紀のアメリカ文学を代表する小説家の1人とされるF•スコット•フィッツジェラルドの代表作「グレート•ギャツビー」の実写化作品である本作は、ひたすらにディカプリオがディカプリオな様を楽しむ作品となりました 笑笑

いや〜、何というかレオナルド•ディカプリオが鼻に付くほどギャツビーというキャラクターにマッチしているんですよ‼︎

「タイタニック」や「ロミオ&ジュリエット」で定着した"王子様キャラクター"と「ブラッド•ダイヤモンド」や「ジャンゴ 繋がれざる者」で養われた薄汚く泥臭い演技が、美し仮面の下に歪な真実を隠したミステリアスな大富豪ギャツビーというキャラクターに説得力を持たせています‼︎

また、全てのカギを握るデイジーを演じたキャリー•マリガンも素晴らしい‼︎
「(500)日のサマー」のサマーに匹敵するドグサレビッチな役なんですけど、彼女の醸し出す独特の危うさや色気が全ての言動に筋を通してしまいます。

VFXで見事に表現された1920年代の好景気に沸いた絢爛豪華なニューヨークのビジュアルと狂乱に取り憑かれた軽薄な人間模様の相性も抜群で、絶大な富と名声を集めても叶う事のない人間の欲望の切なさがヒシヒシと伝わってきました。

「過去は取り戻せる」
そう強く断言した彼の眼は愚かしくも美しく、"人間にとっての至宝とは何か"を深く考えさせられました。
タケオ

タケオ