期待通りに面白かった作品。
まず私はこの作品は野村萬斎演じるのぼうが凄い秘策を考えて他の者はただそれに従うだけなのかと思っていたけれどそうではない所がとても良かった。
のぼうが凄いのは勿論だけれど佐藤浩市演じる武将や成宮、山口演じる武将にもちゃんと見せ場がありそのそれぞれが光っていたため戦闘シーンには見入ってしまう程の迫力があった。
他にもこういった戦国、戦い系では鉄板のザコい奴ほど狡猾で残虐で情けねえなというキャラもしっかりいて細部にも凝ってるなと思った。
そして見ていて一番に思ったのが腕っぷしだけが「強さ」を測る基準じゃないよなということだった。
政治的な頭の良さだったりどんな人とでも上手にコミュニケーションが取れたりだったりも強さの立派な一つだなと改めて感じた。
実際現代においてものぼうみたいに誰とでも分け隔てなく接するから皆から好かれてる太陽みたいな人は凄く貴重だし強いと思う。
それに恐らくこの忍城のトップがのぼうでなければ百姓は絶対に戦に加勢しなかったと思うからそもそも戦にすらならずに負けていたはず。
それくらいこののぼうは愛されてるしここぞという時にはしっかりと芯の強さを見せつけられるくらい度胸もあるのでただただ凄いなと思わされた。
所々CGがちょっとな…と感じる部分はあるが作品全体を見れば良く出来てるいるし2時間半近い尺にも関わらず殆ど飽きなかったのでクリップしている方にはオススメしたい作品だった。
