さよなら種田

ドリームハウスのさよなら種田のレビュー・感想・評価

ドリームハウス(2011年製作の映画)
3.9
なんだこの完成度の高い脚本は。

ドリームハウスというタイトルだけ見て鑑賞した作品。
ほのぼのとした生活の中でも家族の葛藤があり乗り越えて絆を強くする、という内容だと思っちゃってました。

全然違う!

実際は⬇︎⬇︎
ようやく退職しこれから家族(妻、娘2人)と幸せの時間を築けると思っていたウィルだが
新居にて家族が怪しい人物を見たり、前に住んでいた人達の過去が明らかになっていき、、、というお話。


ネタバレ無しで出来るだけ書こうと思います。難汗汗

最近脚本を褒めるという事が少なくなっていた気がするのですが
今作は良過ぎました。

展開が絶妙です。

幸せドラマをイメージしていた私なので
序盤から不穏な空気やスリルある描写が続く事自体に驚き。

まさかのジャンルはサイコスリラー。

それから早い段階で
展開がひっくり返ります。
ここからワクワクが止まらなくなります。

通常の映画だとこの展開をオチに持ってくる事がほとんどなのに
今作では中盤辺りにハメて来る。
観客の映画慣れをよく分かってらっしゃる。

色んな映画を観てる人こそ
読めない展開続きの映画です。

彼ら家族の周りの人々の表情をしっかりと印象づける事で
伏線を張っていたという見事な流れ。


中盤から一体ウィルはどうしていくのか、
家族はどうなってしまうのか、どうなってしまったのか

誰がこんな事を!

予想していた展開は全て外れるという私の想像力の弱さ。


隣人でナオミワッツが出た時点で
ストーリーに絡むことは知っていたのですが、、
私の方が映画よりも残酷な展開を想像してしまっていました。


そしてダニエルクレイグの肉体美も堪能出来てしまう今作。
あの年でこんなガタイ。素晴らしい。


様々な伏線を分かりやすく回収してくれ
想像上回る展開で飽きさせない作りで
ちょいとした驚きもある良作。

是非オススメです。

近い作品は結構あると思うのですが
ここまでしっかりとオチをまとめてスッキリとしたのは少ないのかも。
さよなら種田

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