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東京家族のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

東京家族(2012年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

橋爪功が寡黙なハードボイルドから一転。若い頃のアクティブだった寅さんのようになっている。おまけに吉行和子もいきかえっているし。次作の家族はつらいよにはビックリ。衝撃的なパラレルワールド感スピンオフ感。もし寅さんシリーズ例の冒頭の夢シーンがギャグでもパロディでもなくダークでシリアスなものだとしたらと考えこんでしまった。だって極楽とんぼ島暮らしの老寅さん橋爪功が老マドンナ吉行和子をつれて東京にもどってきてマドンナが柴又でしんで。また極楽とんぼ島暮らしにもどる。ここで夢落ちカット。そしてこの離婚騒動喜劇である。現代版老人版男はつらいよとしての家族はつらいよ。本作東京家族はその冒頭の不吉な夢のシーンに違いない。そう現代は放蕩息子が漂流するどころか家族そのものが漂流する不毛な時代なのだ。そう現代家族は核家族と言うより漂流家族不定形家族と言った方が良いのかも。
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