このレビューはネタバレを含みます
原作のみ読んだことのある状態で自宅鑑賞。
話のひとつひとつは面白いけど…映画としてはちょっとひどくないかこれ……。
何がひどいってまじでただのオムニバス形式なんですよね~~これならそれぞれを30分アニメで見たかった。
映画っていうせっかくの舞台なのにめちゃくちゃもったいない、OVAの予定だったの?って思うくらいのぶつ切り話で全く映画の体を保ってない。
映画らしいところは作画の良さと音楽だけで、そのちぐはぐ感がギャグでもあるんだろうけど、毎回毎回されるから3回目くらいから笑えもしない。悲しい。
そもそも映画でオムニバスやるってなると、最初はのんびり最後の話はドン!と心動かされるものを持ってくるものじゃないですか。この映画はそういうのが全くなし。それ以前にそれぞれの話との関連性(伏線)もなし。
びっくりした。
日常ものオムニバスで面白くしようなんていくらでもあるのに、この監督は原作の雰囲気を弄らない選択をしたんだろうなぁと思った…。
原作改変でファンから怒られたくないのはわかるけど、これは酷すぎ。
ていうか最初にね、この一言あるだけでもこの日常オムニバスを楽しめるはずなんだよ。
「2柱は一緒に暮らし始めたばかり」っていう。
これ、この原作準拠の雰囲気で約90分持たせるならこれ絶ッッッ対必要だったと思う。
そもそもクリスマス(イエスの誕生日)を祝うって時点で一緒に過ごしはじめて1年以内なんだから、矛盾もしなくて原作改変ってほどでもないんだから…………………って考えると、やっぱ監督はまじで何も考えてなかったんだろうな。
一緒に暮らし始めたばっかりっていうのが念頭にあったらさ!?!?ホモソーシャル感満載であれそれ微笑ましくやってるのもまだ楽しく見れるし、最後の「いちねんおわって、はじまるね」もじんわり染みると思うんだ!!?!?!?!?!?
いくらでも面白くできる作品なのに、ほんと映画の良さを捨ててるよな~~~~~~こんなの作るなら映画つくんなきゃいいのに。
(って思って監督の経歴見たらやっぱりテレビアニメばっかり作ってる人だった、監督が悪いっていうよりもメガホンを任せたお偉いさんが悪いな)