fmofmojimo

マリー・アントワネットに別れをつげてのfmofmojimoのレビュー・感想・評価

3.0
1789年ベルサイユで働く若い侍女のシドニーは、マリーアントワネット王妃の朗読係であった。
シドニーは王妃に心酔し、寵愛を受けるポリニャック公爵夫人に憧れを抱きながらもほのかな嫉妬を感じていた。
そして、フランス革命が起きる。
混乱の中、貴族も兵士も多くが逃げ出す中、シドニーの願いは王妃の傍にいることだけであった。

身寄りもなく、友人にもすべて心を開けない少女にとって、身分の高い美しい女性、しかも王妃が優しく気兼ねなく声をかけてもらえることがどれだけ幸せか。魔法にかかったように陶酔する気持ちが伝わる。

なにより、レア・セドゥの美しさ。あの衣装を着こなすダイアン・クルーガーもすてき。

処刑されたときいたとき、彼女はどんな反応をしただろうか、と考えてしまう。涙は、出ただろうか。
fmofmojimo

fmofmojimo