このレビューはネタバレを含みます
3度目の鑑賞となったタイムリープもの。
私の記憶力が残念な故に大きな展開ですら忘れており、まるで初見のように楽しめる部分があるにせよ、回を重ねるごとに新しい気づきがあるような気がする。
今回の気付きは、まさにループをめぐる映画なのだなぁということ。
ループ、循環。
最近のよきほうの言葉なら、サスティナブル。昔ながらの悪しき単語なら、悪循環。
主人公の最後の選択はまさに悪循環を断つ選択だし、それより前段のなにげない会話にも循環にまつわるものがあった。
若いほうのジョーが、防衛のために畑を焼こうとする。農園の主人にして母はダメという。ジョーはなぜとばかりにくいさがる。だって枯れてるじゃないかと。でも、枯れてるように見えるのは部外者の感覚で、育ている人はこう返す。種をとるから、燃やしちゃダメ、と。
植物の種は命の循環の象徴みたいなもの。
命という意味なら、母からすれば子供の存在なんてまさに循環だし、ふたりのジョーもまた循環をめぐる存在ともいえるのかもしれない。
4度目もありそうな映画だった。