ミッコ

LOOPER/ルーパーのミッコのレビュー・感想・評価

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
3.8
タイムループものというややこしい題材を、敢えて設定をうやむやにして突き進むストーリーに潔さを感じる。説明できない部分はしないを徹底しており、難しいことは考えずに観れる。″都合の悪いことは無視″が好転した作品だ。敵対勢力から逃げつつ自分の在り方を模索する主人公と30年後の自分、子を守る母親、それぞれの信念と理屈が入り乱れるストーリーとなっている。トウモロコシ畑で未来の自分と初めて対峙した刹那のえもいわれぬ時間はある種のカタルシスを感じる。主人公が視た廻る負のループが力業で物語の整合性を取る。今を平和に暮らしたいなら未来は知らないほうが良い。
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