EDDIE

LOOPER/ルーパーのEDDIEのレビュー・感想・評価

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
3.8
標的は30年後の自分!?タイムスリップで過去に送り込まれた未来の自分の目的とは。自分の選択、葛藤に悩まされる2人のジョーの邂逅を描く。

2013年公開の本作。いやぁノーマークだったんですが、これキャスト豪華ですね。
若き主人公ジョーをジョセフ・ゴードン=レビット、未来のジョーをブルース・ウィリス、本作で重要なカギを握る女性サラをエミリー・ブラント、ジョーの同僚セスをポール・ダノです。
まぁゴードン=レビットが年老いたらブルース・ウィリスになるとは到底思えませんが、何となくこの2人が共演してるってことになんだか胸が熱くなります。完全な主観なんですけど、この2人って同じ作品で共演しそうな空気感がないって思ってて。

で、タイムリープものなので様々な制約が課されるものなんですが、割とその辺は雑(笑)オールドジョーもヤングジョーと相対したとき、「どーでもいい」と説明することを拒否。
終いには他のアクション映画さながらにブルース無双で窮地を乗り越えていきます。
タイムリープもので多少の矛盾が出てしまうのはご愛嬌といったところですが、設定自体がなかなか面白いなと。

・現在は未来から送り込まれた標的をルーパーが殺害している
・未来は法律と出来上がった仕組みにより殺人が犯せないため、タイムマシンで殺したい標的を過去に送り込んでいる

大きく分けて現在と未来のこの設定を抑えることで本作は十分に楽しめるでしょう。

ただ私が特に印象的だったシーンは、主人公2人は関係なく序盤に訪れます。まだヤングジョーがオールドジョーとも出会ってない頃ですが、ヤングセスがオールドセスを逃してしまい、組織に追われる状況に陥ったとき。
オールドセスの腕に傷文字ができ、さらに指が一本ずつなくなっていくんですね。この演出は凄く面白いなぁと感じました。

あとはもう一つ「レインメーカー」という存在。これが徐々に明かされていくんですが、彼の正体が判明した後のヤングジョーの葛藤、そしてどんな選択をするのかということが本作のキーポイントになってきます。

ノーマークだったにしては結構楽しめました。例えるならば現代版「ターミネーター」ですね。
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