ジャン・レノの
チョンマゲ（笑）
三ツ星レストランの
星を守るために、
伝統に拘る古きシェフ
と天才コピーマシンの
若き料理人が悪戦苦闘
するフレンチコメディ。
「シェフ！〜三ツ星レストランの
舞台裏にようこそ〜」
ジャン・レノ…とても好きな俳優さんです。グラン・ブルーで注目されて以来ですが、刑事や探偵、殺し屋の様なダークな役ばかり見てきましたが、今作ではシェフ役。
レノ演じるアレクサンドルは古き伝統に拘り星を守ってきた方ですが、よる年波には敵わず、アイデアがもはや出ないと言う…。オーナーの息子は儲けばかり考える合理主義者の新しもの好き…彼をクビにしたいばかりに妨害まで。そんな時に偶然出会った自己主張が激し過ぎて他店をクビになりまくった天才料理人ジャッキー。ありとあらゆるレシピを完璧に覚えていて完璧に再現できる能力があり…。家族との軋轢を抱えた二人が新作料理を悪戦苦闘しながら作り出すと言うストーリー。
料理人ものの基本線を押さえた王道コメディであり、予測の範囲内ですが、兎に角テンポが良くてスイスイ進むため、とても見やすい作品です。
また料理ものの割には料理があまり映らなくて真面目な料理勝負！の様な内容ではなく、古きものが新しきを認める二人のバディストーリーの縦軸に仕事に打ち込む二人とその家族との関係修復の横軸が絡むハートウォーミングな内容です。
その中にクスッとさせる様なコメディテイストが入ってくるのですが…日本好きなレノさんの押しでベッタベタな日本人に扮装するアレクサンドルとジャッキーのシーンは余りに酷過ぎて笑えるんですが…日本人舐めてません？と思うとこもありますね（笑）
レノの相棒となるミカエル・ユーンもユーモラスな愛すべきキャラでしたし、レノ自身も力が抜けた自然体の演技で悪くない。見ていてほっこりします。
まぁ…かなり編集でシーンを間引いている気がしますが、それがテンポを上げていてサラッと見れる利点なんでしょう。
因みに物事が上手になるには、まず上手い方の模倣から入るのが常道なんですよね。ジャッキーはそこが出来ていたので…と言うイメージです。ここは共感出来るところで作品の強引さを和らげる部分かもしれません。
最近苦手だったコメディをチョイチョイ見始めている最中でして、あまり参考にならないかも知れませんが、普通に楽しめる作品だと思います(^^)
