イエメンの大富豪の依頼から始まった、砂漠に鮭を泳がせて釣りをするいう国家プロジェクトを引き受けることになった英国の水産学者ジョーンズの挑戦を描いたヒューマンドラマ。
理論ではなく信じる心。
イギリスのベストセラー小説『イエメンで鮭釣りを』を原作に、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレム監督がユアン・マクレガーを主演に迎え手掛けた作品。
変わり者で夫婦仲に問題を抱える学者が奇想天外なプロジェクトに参加した人々との交流を通して変わっていくという、とても良いお話でした。
深刻な国際問題や中東で起きている戦争が背景にあり、ヘンテコな計画の割に意外と深い意味のある作品。
それだけにロマンス要素がちょっと強すぎて勿体ない気がする。
もっとプロジェクトに挑んだ人々の困難に立ち向かう姿を中心に描いた方が僕は好みかなと思います。
依頼をしたイエメンの大富豪がすごく人間のできた懐の深い人だった。
プロジェクトを妨害してきたテロリストに対して“もっと理解してもらうべきだった”と言っていたのが印象的です。こんな人になりたい。
どれだけ理屈を並べても、自分が成功を信じなければ成し遂げることは出来ない。
地味に首相と広報官とのメールのやり取りが好きでした。