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パフューム ある人殺しの物語のcalinkolincaのレビュー・感想・評価

3.8
なんだかこんな物語を観ると...どんな変態もどんなサイコキラーも(この映画の主人公はこのふたつを兼ね備えています)たったひとつの愛を、平凡なしあわせを願っているところは私たちとそんな変わらないのかな...とか思ってしまう。
でも彼を突き動かす衝動が、そうはさせてくれない。それどころか、どんどん遠い場所へと連れていってしまう。
生まれ持った性癖って、才覚って難儀やな。
そんな風にサイコな主人公にちょっぴり同情してしまうくらい、私は主演のベン・ウィショーの魅力にすっかりやられてしまいましたよ、はい。
天使と悪魔を同時に表現できる俳優を、とキャスティングされたようですが自分の求めている香りをみつけたとき、あどけない童顔の目にふっと欲望の炎が灯る瞬間があって。怖かった。
あぁこれか、と納得してしまいました。
ほとんど裸に近い格好で熱演していたベン・ウィショー。彼の演技力の高さを味わうには良い一本ではないかと思います。
ただ、衛生的にあまりきれいではないシーンがたくさんあるのでこれから観る方はご注意を。