Stroszek

パフューム ある人殺しの物語のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

2007年。独仏西合作。原作はパトリック・ジュースキントによる同名小説(1985年)。序盤はグルヌイユ自身に体臭がなかった描写が省かれているので、彼が犠牲者に背後から近づいてもかなり接近するまで気づかれない理由が分かりにくい。原作よりもバルディーニとの師弟関係が成立しているような描写が多い(「生き物の匂いは抽出できない」ことをこの師匠が教えたことになっている)。「自分が誰の記憶にも残らない」ことへの恐怖は映画の方が分かりやすい。最後の犠牲者ローラだけ体臭がしないグルヌイユの気配に気づくのは映画独自の演出。
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