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パフューム ある人殺しの物語のtulpenのレビュー・感想・評価

4.4
この本の原作がパトリック・ジュースキントだったとは!!
『ゾマーさんのこと』はいい本でした。この映画は「香水」が原作。自分自身はまったく体臭がなく驚異的な嗅覚を持ち、その能力で、天才調香師となるジャン=バティスト・グルヌイユ。演じたベン・ウィショーの
驚くほど確かな演技力、ほとんどが目と鼻のアップ、そして棒のように細い足首。 あの、街で赤い髪の果実売り娘を追うシーンは デ・パルマの「白いドレスの女」の美術館チェイスシーンを彷彿させる・・・と言われてますが、あの娘の体臭+柑橘類の匂い・・・ 映画館で、あたしも嗅いだような錯覚がしたほどです。。。 好きなシーン。

後半20分を残すところまではパーフェクトでした・・・
勝手に思い描いていたラストが雪崩のように崩れ去りえ~~~~~っという心の叫びのあと
おいおいおい、マジかよ?と苦笑。
この残り20分の映像ってきっと・・・ ジャン=バティスト・グルヌイユの夢ですね・・・ あたしはそう思って見てました。

137分が全く長く感じられず
調香シーンなどはもっともっと見ていたいほど、あのズラリと並んだ香水瓶 ため息がでます。。。


今はもうない静岡ピカデリーにて。
2007.3/4 (19) 通算969本
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