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96時間 リベンジのYYamadaのレビュー・感想・評価

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)
3.6
【アクション映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 心理描写より外面的な動作を重視
 ○: 格闘・戦闘を解決の糸口とする

◆作品名:
96時間/リベンジ (2012)
◆アクション映画のジャンル
現代劇 / 監禁された元妻の救出
◆類似作品
・ボーン・スプレマシー

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・失われた家族の絆を修復するため、元妻レノーアと娘キムの3人でイスタンブールを訪れたブライアンだったが、以前の事件でブライアンに息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボス、ムラドが復讐のため一家を襲撃。
・レノーアを人質にとられたブライアンは、自らも一味に捕えられてしまう。そして、ひとり取り残された娘のキムにも危機が迫り…。

〈見処〉
①悲しいほどの父の愛が、
再び暴走を始める――
・『96時間/リベンジ』(原題:Taken 2)は、2012年にフランス・アメリカ合作で製作されたアクション・スリラー。
・リーアム・ニーソン主演、リュック・ベッソン製作・脚本で全米ヒットを記録した『96時間』(2008)の続編である本作は、舞台をパリからイスタンブールへ移し、前作で壊滅状態とされた犯罪組織の長老の報復と直面する。
・元工作員のスキルを駆使したアクションは、本作でも健在。約45億円の製作費の8.4倍にあたる全世界興行収入376億円を記録、シリーズ最大のヒットとなった。

②結び…本作の見処は?
◎: リーアム・ニーソンが演じる「最強の父親」ブライアン・ミルズによる「特殊スキル」は前作を上回る。とくに、目隠しされたまま移送されたときの五感をもとに自らの位置を特定する「人間GPS」や、携帯電話で娘に破壊行為を指示する「リモート錯乱行動」は、本作の大きな見どころ。
○: 白昼のイスタンブールによる逃亡劇やアメリカ大使館に向けて爆走するカーチェイスのスケールは、アクション映画の王道的展開で、手に汗を握るシーン。
▲: 上映時間91分とコンパクトな作品ながら、ブライアン自らも誘拐されるなど、中盤の展開は停滞。前作のような小気味良さは失している。ストーリーもシリーズで最も弱い。
▲:また!?リーアム・ニーソンに「誘拐被害ギネス記録」を進呈したいほど、家族の誘拐プロットにマンネリ感あり。
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