◆あらすじ◆
パリで人身売買組織から娘のキムを救出したブライアンは元妻のレノーアとの関係も良化し、2人をイスタンブールに誘う。イスタンブールで警護の仕事を終えたブライアンはレノーアたちと合流し、幸せなひと時を過ごす。しかし、その裏ではブライアンに殺された人身売買組織のボスの父親が復讐するために、ブライアンたちを襲撃するべく待ち構えていた。
◆感想◆
前作「96時間」(2008年製作)鑑賞済みです。
ブライアンに復讐を誓うマフィアにより命を狙われるブライアンたち家族の姿を描いたストーリーとなっており、妻や娘とともに自分も危機に陥る展開は前作と異なり、より緊迫感を増していて観ていてドキドキしました。
元CIAのブライアン(リーアム・ニーソン)は前作の1件で元妻のレノーア(ファムケ・ヤンセン)や娘のキム(マギー・グレイス)との関係が良化しており、レノーアが現在の夫と関係が悪化していることもあり、ブライアンとレノーアの復縁を匂わせる感じがしました。ブライアンはレノーアとキムを仕事先のイスタンブールに2人を誘うのですが、夫がいるのに誘うブライアンも誘われるレノーアも少し変なように感じました。
一方、本作の最初に前作の人身売買組織のボスたちの葬式のシーンが描かれており、ボスの父親がブライアンへの復讐を誓う姿が印象的でした。人身売買組織を運営している息子じゃなくて、殺したブライアンへ怒りをぶつけるところは父親の歪んだ愛情のように感じました。
マフィアにブライアンとレノーアは拉致され、一緒に居なかったキムはマフィアの手を逃れます。ブライアンはキムを保護するべく小型の携帯電話でキムに連絡して保護しようと動きます。ブライアンは拘束されていても脱出するので、無敵感が凄かったです。そして、キムもブライアンたちを救うべく、ブライアンの指示に従って行動を起こします。この父娘の共同作業がとても新鮮で面白かったです。運転免許の話もしっかり絡めていてキムのカーアクションがとても良かったです。
その後のブライアンがレノーアを助けに行く展開では、ブライアンの強さを見せつけるアクションシーンの連続になっており、観ていてスカッとしました。とにかくブライアンの動きがスピーディーで見ごたえがありました。
ラストもしっかりと決まっていて良かったと思います。
前作と異なる新鮮味のある部分もしっかりと構築していて、とても楽しかったです。アクションスリラー作品として一級品だと思います。
鑑賞日:2024年8月15日
鑑賞方法:CS ザ・シネマ
(録画日:2024年4月13日)