Aimi

クラウド アトラスのAimiのレビュー・感想・評価

クラウド アトラス(2012年製作の映画)
4.5
過去、現在、未来。
時代から時代へ、人々が織りなしていく歴史と紡いでいく想いを映し出した壮大な物語。

各々の時代を生きる人々の個々の物語をシャッフルするかのように次々と見せて作品は展開していく。最初は物語同士にあまり繋がりは見られないんだけれど、徐々にそれらは繋がっていく。
けれど、よくある群像劇のようにそれらがひとつに集約されることは決してなく、点と点が線になるかのように歴史の繋がりが生まれていく。
魂で繋がり、人で繋がり、物で繋がり、想いで繋がっていく。
そして繋がった線の中で、人々は同じような過ちを繰り返していく。
この「繋がり」の見せ方がものすごく上手いなあと舌を巻いてしまった。役者さんたちがそれぞれの時代で登場しているのも魂の巡回を感じられるし誰が何役で出てるのか発見する楽しさもあってとても良い。
3時間の長丁場だけど、それを感じさせないというか、その壮大さに圧倒されてるうちに終わってしまった感じ。

なんだろう。まだ気持ちを消化しきれていないんだけど、とにかく感動した。
その時代、その時代の「今」を懸命に生きる私たち。その生きた証や生きる中で生まれた強い想いは、何らかの形で残り、そして後世へと受け継がれていく。
魂は巡り、引かれあうもの同士は巡り巡ってまた巡り会う。

人は、横にも縦にも繋がってるんだな。想いは、そう意図していなくても誰かに伝わり、受け継がれていくんだな。歴史に名を残さなくてもそれぞれの生きた証はなんらかの形で残っていくものなのかもしれない。

とにかく、私が生きている「今」を、そして私の人生を懸命に生き抜こうと思った。
その個々の懸命さや幾千もの想いがこうして歴史を紡いでいくのかと思うと、めまいがするほど感動してしまう。