8さん

ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッドの8さんのレビュー・感想・評価

3.4
キューバの首都ハバナに発生したゾンビを中年男性とお馬鹿な仲間がどうにかしようと奮闘する姿を描いたホラーコメディ作品。

キューバの首都ハバナで暴動が続発し、政府は米国の援助を受けた反政府勢力の仕業だとメディアを通して発表する。

しかし、失業中だがそれを気にしない楽天家の中年男性フアンは、暴徒達がゾンビである事に気づく。そこで、フアンはお馬鹿なラサロ、イケメンのブラディ・カリフォルニアなどの仲間達を集め、ゾンビの撃退を始めるのだが…


『愛する人殺します。こちらフアン殺人代行社。』


多くのゾンビ作品が世に生まれる中で、ゾンビの呼び方や扱いも作品毎に特徴があり楽しむ要素の1つと言えます。軍事兵器の一環で出てきたゾンビもあったりしますが、ここでは社会主義国家のキューバが資本主義国家からのデモ隊の様に扱われる一風変わった位置付けとなっています。

「反体制派」と呼ばれるゾンビ達は、どの作品にも出てくるあのゾンビです。堕落して生きてきた主人公達にとって、社会を破壊してしまうゾンビをどうにかしないと、自分達の生活が危ぶまれてしまう。普通ならここで仲間や武器を集めて作戦を練って戦うのでしょうが、彼等の発想は違います。

ゾンビ作品を見慣れてる方には物足りないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ユーモアの溢れる作品でした。
8さん

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