ハレルヤ

トールマンのハレルヤのレビュー・感想・評価

トールマン(2012年製作の映画)
3.8
アメリカの寂れた炭鉱町を舞台に、そこで次々と子供たちが姿を消す事件が発生。トールマンと名付けられた犯人を追うため、自らも息子を連れ去られた主人公の母親が事件に挑むサスペンススリラー。

ホラー映画っぽい触れ込みで身構える僕みたいな人もいると思いますが、意外とホラー要素は少なめ。どちらかと言うとサスペンスドラマといった印象でしょうか。

ネタバレにならないように書きますが、思っていたより斜め上から事件の意外な一面が浮かび上がり、どんでん返しとも言えるような展開が待ち受けていました。

意味深な冒頭から二転三転と相次ぐ意外な局面の連続で、飽きさせる暇など無く、最後まで一気に突っ走ります。

ただ悪人と対峙するだけの雰囲気がありますが、この映画が投げかけるメッセージはかなり骨太。下手なB級映画と勘違いして鑑賞を控える人も少なからずいるかもしれませんが、それは勿体ない話。

パスカル・ロジェ監督のなかなかな手腕を見せてもらえた気がしました。今も話題の彼の新作「ゴーストランドの惨劇」そして前作の「マーターズ」も鑑賞してみたいですね。
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