真面目すぎ！それに尽きる。
古き良きゴシックホラーの雰囲気は好感を持てるんだけど、ストーリーの抑揚がなくアクション性も皆無。悪魔というより、睡魔との戦いが凄まじい。また、昔昔の恐怖映画の既視感も強く、如何にも怖がらせようとしてくるアイテムたち、人形とかロウソクとかチェアとかが、案の定の真面目な働きを見せるたびに「古っ」と呟かずにはいられない。
後半、ウーマンインブラックが漸く見え隠れし出してからは少し盛り上がりを見せるものの、そのチラ見せが仇となり、せっかくの溜めに溜めた本格登場シーンで「アンタ、こないだ、あそこにおったよね」となってしまうのも、甚だ残念。
決して嫌いな映画ではないんだけど、見るために費やした時間を考えるとダメを出すしか無いか。
