「夢で出てきた女性が現実の世界にも現れる」という男からしたらまさしく夢の様なお話。
主演のルビー・スパークスを演じるゾーイ・カザンがとにかくキュートで最高に可愛い。カルヴィンに依存度MAXになった状態の可愛さが破壊力半端なかった。
「自分の書いた文章の通りの性格になる」という夢の様な設定に思えるが「自分の思い通りになりすぎる」という事の虚しさが表れた作品。分かり合えない部分もあって初めて本当の幸せであり愛情を感じれるし、自分は幸せでも意のままに動く彼女は幸せなのか?と思う。
そして「自分の書いた文章の通りの性格になる」という事は「生殺与奪の権を握っている」に繋がっているように感じてきてホラーとまでは行かないけれど怖さも秘めている様な作品。束縛の極みみたいな。
ほろ苦い展開。でもラストシーンで彼女の放つ一言がとても良い。2人の間に希望の光が差し込んでいるようで。