とし

レ・ミゼラブルのとしのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.5
大学生の頃、授業内で観せてもらって以来2回目の鑑賞。
名作はやはり2回観ても素晴らしいなあ。

とにかく切ないよね。
妹の子のためにパンを盗んで19年服役したジャン・バルジャン。
我が子のために身を尽くして幼い娘を残し息絶えるファンテーヌ。
コゼットに想いを寄せるマリウスに想いを寄せるエポニーヌ。本当にテナルディエ夫妻の娘なのか?!と疑うほど純真。マリウスのことが好きなのに、マリウスが喜ぶならコゼットと結ばれるように手伝ってしまうなんて健気すぎる。
法が全てと信じてきたが、法を犯したジャン・バルジャンに正義を感じ、自信が揺らぐジャベール‥‥。そして幼くして六月暴動に参加するガブローシュ。
どの人物をとっても切なくて切なくて胸が張り裂けそう。

死んでしまった登場人物が集まって民衆の歌を合唱するエピローグは鳥肌もの。
考えてみればここに集まっている人たちはみんな王政の復活による犠牲者なんだよな。

21-27
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