villjobba

レ・ミゼラブルのvilljobbaのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
3.0
レミゼラブルの映画化なんていっぱいあるけど、ミュージカル版の映画化はコレが初めてなんだね。
アフレコせずに出演者が撮影しながら実際に歌っているという演出、最初は「そんなこだわり要らないから一番ウマイ声で歌えよ」と思っていたけれど、泣きながら歌うアンハサウェイを見てそんな気持ちは吹っ飛んだ。素晴らしいじゃない。
短い出演でアカデミーを勝ち取ったのも納得だった……と思ったら最後にもう一発ドカンと来るし。その後のラストシーンはラッセルクロウの存在を忘れ去るくらい美しかった。

もともと本作を観る決心がついたのは、スーザンボイルの有名なデビュー動画がキッカケ。I dreamed a dreamがレミゼラブルに込められたメッセージをドンピシャで表現してくれていることを知ったから。興味あったらYoutubeで観てみてください。2億回くらい再生されてる。
この曲に共感する側の人間たち、すなわち"les miserables"たちの描写がちゃんとしていて、かつ合唱シーンがイイ感じだったのも好感度アップ。
あとテナルディエ家のパフォーマンスも好き。

原作が糞長いのでカットされても仕方ないけれど、個人的に足りないなと思ったのがジャベールの心理描写とコゼットの恋。
ジャベールの信じる正義の葛藤もレミゼラブルのメッセージそのものであると思っているし、コゼットが脇役レベルの出演の短さで、もし何も知らずに鑑賞したらマリウスとの急接近が意味不明なんじゃないのかと思ってしまった。その他にもテンポ早すぎて説明不足ではないかと不安になる時があった。
ところが、驚いたのがエポニーヌのシーンにしっかり時間を割いてくれたこと。エポニーヌ大好きなんだよ!彼女のマリウスへの想いを歌にして表現してくれるなんて!コレと夢やぶれての2曲のためだけでもミュージカル版が生まれて良かったと思う。

でも総合的にはつまらなかった。知ってるストーリー追ってるからかもしれないけど、途中で一時中断してパズドラ起動する程度にはつまらなかった。
ヒュージャックマンが妙に歌うめぇと思ったら元舞台俳優だったらしく驚いたけど、普通の会話が途中から歌になったりする中途半端なヤツやめて。アンハサウェイやモブの合唱が良かった反面、ヒュージャックマンとラッセルクロウが歌いだすシーンでは「お前らは普通に喋れよ」と思ってた。
ラッセルクロウ、オク下で歌ってくれ。もしくは歌うな。
この主役2人が特に、普通のセリフで喋る場面と歌で喋る場面がバラバラで、映画のノリで観ればいいのかミュージカルのノリで観ればいいのか分からなかった。
(つまりコレもまた本物のミュージカルを観に行った方がいいのか…)

私はレミゼラブルが大好きだ。アホみたいな長さの原作も読んだ。映像化作品は2000年のフランスTVドラマの編集版しか観たことが無いけれど(filmarksに載ってない)。
30000Markもされているから鑑賞済の方が多いと思うので、少しでも興味があれば原作や他バージョンの映画も是非観てみてください。その時はジャベールに注目してね。

レミゼラブルそのものについて熱く語りたいけど、その辺はそのうちリーアムニーソン版を観てからにしよう。