1番最初のシーンから今まで観てきた映画とスケールが違いすぎて圧倒されたのと同時に一気に物語の世界に引き込まれました。
観る前は、気になっている映画の1つではあるけどその中でもそこまで興味はないポジションにありました。だけど観終わってからは2時間半前の自分が信じられません。この映画を観ないなんて損すぎると言えるくらいです。
「善とは、悪とは」
ヴァルジャンとジャヴェールとのやりとりの中でこれをわたしは考えました。
善意での犯罪は善なのか、聖人も過去に罪を犯していれば悪なのか。
どんなに考えても答えは出ないです。どちらが正しいのか一概に言えることではないけれど、自分の信念や正義を貫く事で見えてくるものはあると思いました。
あらゆるものに対して憎悪しか持っていなかったヴァルジャンが司教によって優しさや愛を知り、その愛が色んな方向へ繋がっていく。
この映画には様々な愛が存在していました。たくさんの別れが劇中にはあったけど、その全てに人と人との愛が通じていた。辛いと感じるシーンでもどこか温かさを感じました。
ミュージカル映画故にセリフの殆どが歌で、だからこそ言葉の一つ一つに重みがあった。