ちょこばなな

レ・ミゼラブルのちょこばななのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
1.5
久しぶりに観て、コゼットが追い出される前までは、なぜこの映画が自分のベスト入りになっていなかったのかと疑った。
だがしかし、コゼットが追い出される理由から先は、原作の大ファンからするととにかく薄い、薄すぎる!カットが多い!
映像が飛んだのかと何度も確認した。
原作を抜きにしても残る疑問点の多さ。鑑賞後に頭の中が?で埋め尽くされた。
汚物・自殺シーンなどは詳細に表現されているのに、肝心の登場人物の背景が余りにも描き切れていない。
特にジャンの裁判での囚人たちへの確認とその後の彼の変化・コゼットのテナルディエに対する恐怖・ファンテーヌの市長への憎しみ・エポニーヌとマリウスの馴れ初め・エポニーヌとアンジョルラスの死の瞬間・一度も嘘をついたことがない修道女がジャンの為につく嘘・マリウスのジャンへの扱いの変化などなど、、とキリがない。
本当に、原作を読まずにこの映画だけで感動している人はもったいない。というかむしろ許せない笑
キャストの素晴らしい演技と歌のお陰で大作のように見える作品。