たけちゃん

レ・ミゼラブルのたけちゃんのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
5.0
今、私の命は祝福された……


トム・フーパー監督 2012年製作
主演ヒュー・ジャックマン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、10月12日は大好きなヒュー・ジャックマンの51歳の誕生日。
ヒューの出る作品は本当に好きなものばかりで、レビュー数も多いですね。なので、今回は満を持してというか、重い腰を上げてというか、温めてあったこの作品を。
ミュージカルの大傑作「レ・ミゼラブル」!


でも、その前に……
【ヒュー・ジャックマン】
1968年10月12日、オーストラリアのシドニーで生まれます。5人兄弟の末っ子でしたか。僕の妹と同じ歳ですね。
妹が小学校に入学した時、僕は小6でしたね。
そう考えると、ヒューにも親近感が沸く(ˆωˆ )フフフ…

ヒューとの出会いは、やはり「X-Men」のウルヴァリンですよね。作品ももちろん大好きでしたが、キャラクターとしてのウルヴァリンも大好きでした。
それ以来のヒューファンです。
アクションもできるのに、歌も上手いとは……。
彼の笑顔も好きですし、困ったね(ˆωˆ )フフフ…




さて、映画です。
壮大な愛と赦しの映画でした。
誰かを愛することが神の傍にいること。
その素晴らしさで震えます。
色んなことを考えさせてくれる作品ですね。


僕の世代にとっては、「レ・ミゼラブル」じゃなくて「あゝ無情」なんですよね。たしか、小学生の時、世界文学全集で読んだと思います。
そして、その題には切なさや悲壮感が伴うんですよ。"無情"って言葉、この作品で覚えましたもん( ˘ ˘ )ウンウン


あと、今作はミュージカルの映画化なので、とにかく、全編歌いますよね。苦手な方もいますか?
でも、今作はその歌の力が凄いんです。
もう、本当に切なくて苦しい話なのに、歌で高揚させられるんです。こんな映画はなかなか無い。

僕が思うミュージカルの素晴らしいところは、セリフを被せることが可能だということです。
どういうことかと言うと、本来、会話は往来するものだから、キャッチボールが必要です。親子、友人、敵味方、なんであれ、やり取りがあるので、並行しては語れない。二人同時に話すとわけが分からない。

ところが、歌だとそれが可能なんです。
旋律に乗せて、2つのストーリーを同時に語ることができる。例えば、ジャン・ヴァルジャンとジャベールの別々の思いを同時に歌うことが可能なんです。敵味方で別れ、別の場にいる2人が同時に語る。2人が歌うシーンは、本来、まだ、出会っていないので、一緒に語ることはありえないんです。しかし、ミュージカルならそれが可能なんです。

そうした表現方法としてのミュージカルは、他の作品とは異なる演出ができるんです。それをぜひ味わって欲しいなぁ。



改めて見直して、強く感じたのは、冒頭でジャン・ヴァルジャンが出会う神父様、ミリエル司教の重要性ですね。原作通りではありますし、そんなの分かってるよ、という方もいるとは思います。でも、もし、彼があそこで神父様に出会わなければ、その後のコゼットの人生もなかった。
あの神父様の姿が神の愛を体現した"神そのもの"なわけですから。

この作品、とても宗教的なので、信仰心のある方や、その理解がある方が観ると、また、見えてくる世界が違いますね。
"神の愛と赦し"
それがこれほど見事に描かれた作品もそうないと思います。そのことで、逆に日本人には分かりずらい作品かもしれませんけど……。




舞台は大きく3つの時代が描かれます。

まず、1815年のフランス
フランス革命から26年後、実はナポレオンがワーテルローの戦いで敗北し、没落する年です。
ジャン・ヴァルジャンは妹の子のためにパンを1つ盗んだ罪で牢獄に入れられ、19年服役し、仮釈放となる。ここでミリエル司教と出会います。
ジャン・ヴァルジャンは46歳。

それから8年後
1823年、ジャン・ヴァルジャンは名を変え、工場を経営し、その人柄から街の市長となっていた。
その工場にファンティーヌが務めていました。
しかし、あるトラブルが原因で工場をクビになり、彼女は売春婦に身を持ち崩してしまう。
彼女のことを知ったジャン・ヴァルジャンは、娘コゼットを助けることを彼女に誓う。しかし、それと同じ頃、ジャン・ヴァルジャンの存在が警部ジャベールの知るところとなる。

さらに9年後
1832年、コゼットを娘として育てていたジャン・ヴァルジャン。
そんな時、コゼットがマリウスと出会い、恋に落ちます。
時は再び、七月王政打倒の革命の火に燃えていました……(6月暴動)




ヒュー・ジャックマンは、囚人番号24601号の主人公ジャン・バルジャン役です。素晴らしかったですね!
オープニングの囚人場面も凄いのですが、コゼットに出会った姿は、やっぱりヒュー・ジャックマン(笑)。その変貌ぶりに驚きます。
元々、ミュージカルもやっていたので、歌の上手さは折り紙付き。ラストシーンの説得力も見事で、痺れました( ˘ ˘ )ウンウン


警部のジャベール役はラッセル・クロウ
ジャベールはジャベールの正義を歩んでいる
それこそが神の御心と信じているんだよね。
でも、ラストはあの選択しかなかったのかなぁ。
ジャン・ヴァルジャンと対象的な人物でした。


ファンテーヌ役のアン・ハサウェイは、凄かった。
娼婦に身を落としてからが圧巻!
髪を切り、ノーメイクで、身を切るような演技でしたね。歌の説得力もあり、脱帽しました。


コゼット役はアマンダ・セイフライド
めちゃめちゃ可愛かったですね。
子供時代のコゼットとイメージがピッタリで、驚きました。そのまま大きくなったみたい。
僕は「マンマ・ミーア」よりもコゼットが好き。


マリウス・ポンメルシーを演じるのはエディ・レッドメイン。
実は、公開当時は知らなかったんですよね。
それどころか、もっとイケメンがいなかったのか?と思ったくらい。ごめん、エディm(_ _)m
今では大好きなニュート・スキャマンダーですから(ˆωˆ )フフフ…


エポニーヌもいい子だったなぁ。あんな両親の子供なのにね( ˘ ˘ )ウンウン
演じたサマンサ・バークスは舞台版のロンドン公演でもエポニーヌを演じていました。劇場版は、なんでもテイラー・スィフトまでオーディションを受けていたという噂あり。彼女は大抜擢でしたよ。


そのエポニーヌの母親を演じるのがヘレナ・ボナム=カーターで、父親がサシャ・バロン・コーエンでした。本当に憎たらしい役で、上手すぎ。
この人、クセのある顔だし、どっかで観たなぁって思ってたら、「アリス・イン・ワンダーランド 時の」のタイム役の人じゃないですか!

それにしてもこの2人、最後の最後まで本当に酷い。
神よ、生かしたもうな、こんなヤツ( ̄^ ̄ゞ




はぁ、素晴らしい映画でしたね。
横で嫁は号泣しとります(ˆωˆ )フフフ…
僕はこの後、続けて「グレイテスト・ショーマン」を見始めました( ¯−¯ )フッ
ヒュー、51歳の誕生日おめでとう👏🏻🎉✨