しろくま

レ・ミゼラブルのしろくまのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
3.7
アンハサウェイの歌と表情にゾクッとして、
ジャベールが革命で命を落とした子供に勲章をあげるシーンで泣き、
修道院での別れのシーンにも泣き。

実は公開当時にも観たから2回目なんだけど、あの時は理解できなかった”実現しなかった巨大なバリケード″の意味が分かって、大人になったなぁと思った。
時代を超えて、自由と希望を求めて戦った人たちの想いが最後に見えた。
自分たちが倒れても後に誰かが続いてくれると若者が言っていたけれど、彼らもアンハサウェイをはじめとした先人たちの後に続いていたのかなと思ったり。

ジャベールとジャン・バルジャンの対比はなかなか面白くて、罪を犯した人を捕まえて罰することこそ神への行いと思う人と、憎しみしかなかった人生が許されたことで変わって許すことこそ神への行いと思う人。
どっちも自分の正義を貫いてるだけ。誰かにとっての憎むべき犯罪者は、誰かにとっての聖者。

時々箸休め的に現れる、泥棒ぼったくりパワフル夫婦の執念と生きる力がすごい笑
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