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レ・ミゼラブルのnaoのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.4
ずっと観たかった作品をやっと!

自分が子供のころ、伝記だとか 小公子とかその類の物語を読むのが好きだった。
「あぁ無情」もそのひとつで、
主人公ジャン・バルジャンを追いかけるジャベール警部がしつこくって ハラハラドキドキした。
神父さまがくれた銀の燭台を大切にしてる場面も目に浮かぶ。(挿絵だったのかな)
んで、今回映画を観て 自分が憶えてた、あぁ無情 とは少し違うような?
7月革命?を織り交ぜてたっけ??
子どもだから、そこら辺わからなかったのかもだし、その部分は重要にとらえてなかったのかも?
最後には、(この作品は)マッキントッシュのミュージカル版に基づいてる
っていってるから、児童向けの翻訳と内容も違うかもだ。

とにかくスケールが大きいなーと思った。
冒頭の、荒れる波に漂う船を囚人たちが 波しぶきを受けながら引くシーン、
これから壮大なストーリーが始まりそうだとワクワクした。
その始まりでは、ジャン・バルジャンと思われる痩せこけた男が、ジャベールとやり取りしていたんだけど、
主人公はヒュージャックマンが演じるんだよね?、この眼光鋭い男は。。。??

ヒュージャックマンだ!

って(後から)気がついたとき、らしくない姿でほんとに気が付かなくってほんとに驚いた!すごい…
ヒュージャックマンが歌うなかでは、この痩せこけたジャン・バルジャンが決意するシーンが一番よかったと思った。
対するジャベールを演じた、ラッセル・クロウも、すごくいい感じだった。
ただ追いかける敵、というだけではなく、この映画ではこの人物をまたひとつ掘り下げて、抱いていたジャベール像とは違う部分がみえた。

脇役としては、宿屋夫婦が ほんとにクズで 何度も出てきて、そのクズ加減がすごかった 笑
一方、その夫婦に育てられた娘エポニーヌはいいコだったなー、
扱いとしては、めっちゃ引き立て役だったけど、演じたサマンサ・バークスは なんでもミュージカルからの役柄だそうで、それはうなづけた、歌声がすごくよかったし。
ジャン・バルジャンが育てたコゼットが恋する青年役は、ファンタスティックビーストのエディ・レッドメイン。
個人的には、ファンタビの方が好きだったかな。

全編、セリフの部分のほとんどが歌だったけど、役者の演技の邪魔になることもなく、不自然な感じもなく、それぞれの歌もすごくよかった。
ミュージカルならでは!の心の声が 余すことなく伝わって、誰かと誰かの二人の掛け合いの歌もまたすごくよかった。

全体としては、神への信仰心というか宗教色が強めだし、盛り上がる革命のシーンも含め、そこら辺は ‘’心から‘’ という意味では 日本人にはわからないかもしれない。
けど、そんなことは全然超える 素晴らしいものをみせてくれた、

映画館で観たかったなー
nao

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