Maiko

サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへのMaikoのレビュー・感想・評価

3.5
ジョージルーカスとジェームズキャメロンにあれだけ喋らせて、積極的フィルム派がノーランしか出てこないのって不公平。タラちゃん連れてこい!撮影方法は単なる手段で、それぞれの良さを生かして使い分ければいいのではと思うけど、デジタル派の「フィルムは金と時間の無駄!」という主張にはなんかイラッとした。ソダーバーグなんか親の仇のような扱い。性格出てるね。
カラリストって職業があるのを初めて知る。フィルムは高価だし、編集も失敗したらやり直しがきかないから、現場の人たちはその瞬間を作るために責任と誇りと緊張感を持ち寄って心を束ねて来たんではないだろうか。そうやって練り上げられた宝石のような1カットもあれば、ハンディカムで何度もやり直したから撮れたなかなかいいカットもある。どちらも素敵だと思う。
ただ、デジタル編集が全てのコントロールを可能にする、みたいなのはなにかを冒涜してるように思えてしょうがない。奇跡のような瞬間が撮れるかどうかはある意味、神の領域だと思うから。
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