あきしげ

ボス その男シヴァージのあきしげのレビュー・感想・評価

ボス その男シヴァージ(2007年製作の映画)
4.0
インドの伝説的英雄シヴァージ・ガネーシャン。
俳優でもあった彼の半生をモチーフにした映画。
それを大スターであるラジニカーントが演じる。

2010年に公開された『ロボット』の以前、
ポリウッド映画史上最高の製作費と興行収入。

監督を務めるはシャンカール、
音楽にはA.R.ラフマーン、
それと主演のラジニカーント。

この三人が初めて組んだ娯楽作。

ポリウッド最大の特徴は歌と踊り。
ミュージカル映画と遜色ない作風。
それだけじゃなく、
本作にはアクションやロマンスに、
ドラマも盛り込まれた濃密な内容。

シヴァージを演じるラジニカーント。
その言動一つ一つが格好良さを追及。
何より嫌味がない彼の笑顔が魅力的。
58歳ながらも歌と踊りをこなして、
アクションすらこなすベテラン俳優。

シヴァージ=ラジニカーント。
それほど強烈なキャラクター。
愛するべき主人公なのである。

特にガムを食べる時、
コインを操る時など、
相当格好良うのです。

二枚目の役だけじゃなく、
三枚目の役も素晴らしい。

そのシヴァージが愛する女性、
タミルセルヴィーには、
シュリヤー・サランが演じる。

インド女性らしい美しさ。
抜群のスタイルであって、
一度見たら忘れないです。

特に学生時代からダンスには定評があって、
そのキレはラジニカーントに引けを取らず、
彼女の魅力は絶対釘付けになる事でしょう。

物語は勧善懲悪のストーリー。
腐敗した裏金の撲滅がテーマ。
社会派の一面を持ち合わせて、
単なる娯楽作で終わりません。

ポリウッドを知らない人は、
本作から入るのは悪くない。
きっとインド映画が好きになるだろう。
すべての要素を詰め込んだ作品である。

ポリウッド映画においては、
最高の傑作。
娯楽の本作。
不朽の名作。
ポリウッド映画の金字塔だ。

RE-125
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