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ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!のromioのレビュー・感想・評価

4.0
ある者は奨学金を、ある者は学校、ある者はプロへと、それぞれバレエダンサーになるという夢を抱きコンクールへと挑む。
その姿に胸が熱くならないわけがない!!

その道は本当に厳しい。
努力なんて当たり前のものだし。そんなものは評価されないと吐き捨てるように言う様がその厳しさを物語る。
細く長い手足、足の甲の高さ(よく言われててそんな大事なのかと思ったが)など生まれつきのものが大きい部分もある。
またそもそも、お金がなければ続けることすらできない。
あの腰につけるフリフリのやつとか10万20万とからしいし。高い!
なので、お母さんは自分でそれを編んだり、染めたり。
そんな努力を知るからこその子供たちの覚悟というもまた熱い!!

ただただ楽しくて踊る者。
自分にはバレエの道しかないと思い踊る者。
全ての才能が自分にあることを自覚して、そうあることを信じて、踊る。
練習場を貸し切り、プライベートレッスンもして。
来る日も来る日もただただ練習を積み重ねて迎える、本番の舞台。
先生の、こんな素質のある子供に出会うのは人生で数人しかない。だから私は幸せだ。という言葉が熱い。

是非ともおすすめしたい作品!
舞台上での彼らの表現力はほんと圧巻!!
極限の緊張感の中で、光輝く姿ってほんとたまらない感動がある。
観客席からの反応がより彼らの美しさを引き出して、自分の力以上のものを出し切る姿。その姿を見て、バレエが心から好きだという気持ちが伝わってくる!
今まで、彼らの素の姿を垣間見たからこそその輝きが一層眩しく感じる!

バレエボーイズを観たあとだったので、より楽しめたかなとも思う。
むこうは人数が少なくより内面を追っているから。
他のバレエのドキュメンタリーと合わせて見るのもいいかもしれない。
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