剣々

ゲキ×シネ「髑髏城の七人」の剣々のレビュー・感想・評価

4.5
邪悪な天魔王の野望を仲間と共に阻止せよ

豊臣秀吉が天下統一のため関東征伐を始めようとしていた頃、関東に天魔王という人物が現れる
関東髑髏党を名乗る彼の軍勢により関東は混乱を極めていた
時を同じくして関東に現れた捨之介という男
彼はひょんなことから出会った仲間たちと共に天魔王との戦いに身を投じることになる
しかし天魔王と捨之介にはとある因縁があったのだ…

劇団☆新感線の演目でいのうえ歌舞伎のうちの1作を映画用に編集したもの(ゲキシネ)になります
映画としては長尺ですが、元は舞台ですしそもそも面白いのであまり気になりません!
髑髏城の七人は初演が1990年の作品でキャスト、演出を変えながら長く親しまれていますね

代表的なのが2004年上演のアカドクロ、エンタメ性を増したアオドクロ、2011年上演の大胆な変更と若いキャストを投入した通称ワカドクロ、そして2017年から2018年にかけてのロングラン公演をしたSeason花・鳥・風・月(どれもキャストを変えた公演)2018年上演の極楽太夫を主人公としたSeason極があります
現在NetflixでワカドクロとSeason花・鳥・風・月が配信中です
ついでに以前私がレビュー書いた蛮幽鬼も配信中です!
私はゲキシネ版ワカドクロのみ以前鑑賞済みです(今回は再鑑賞)

ワカドクロは一新されたキャスティングが豪華!
主役に小栗旬、敵役には森山未來、その他勝地涼、早乙女太一、小池栄子、仲里依紗に加えおなじみ劇団☆新感線の面々も名を連ねています

メインとなるのは捨之介、天魔王、無界屋蘭兵衛の御三方
かつて同じ旗の下に集っていた男たちが何の縁か関東の地に再び集結し、それぞれの思いのもとその刃を交えます
その他にも個性的で魅力あるキャラクター盛り沢山!!

戦国時代の終盤を舞台に時代劇をベースとし壮大だったりロック調だったりなBGMともに素早い殺陣が盛り上げるまさにいのうえ歌舞伎の魅力盛り沢山
時に激しく時に舞うように優雅な殺陣は必見ですよ!!

初めから全力疾走でパワフル!その熱量が持続し続けるから面白い
笑いあり涙あり熱きドラマありの極上のエンターテイメント作品でした!!
新感線の舞台は収録した作品しか観たことないので生の舞台で観たいと常々思ってます
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