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映画 鈴木先生のdarumaのレビュー・感想・評価

映画 鈴木先生(2012年製作の映画)
4.0
以前テレ東ドラマ版を観て面白かったので、GYAOにて。タイトルが11(話)になっているように、まさに引き継いでいます…が、スケールアップしまくり!!さすが劇場版。脚本はコンフィデンスマンの古沢良太さん続投です。キャストも全員続投ですが、単発で観ても大筋は分かると思います。

私が観たことある長谷川博己さんで一番好きです(というほど観てませんが…)。めっちゃくちゃ喋るの似合うし、メガネの見た目も好き。

ですが、この作品は今、今味わうのがベスト!!
なんてったって生徒役が豪華すぎる…
順番にいいですか?
土屋太鳳ちゃん、北村匠海くん、矢作穂香(旧名未来穂香)ちゃんあたりがメイン。
他にもクラスメイトに三浦透子ちゃん、松岡茉優ちゃん、小野花梨ちゃん、松本花奈監督(役者さんとして)。
びっくりしたのがエンドロール見てたら伊藤沙莉ちゃんがいた!!(どこ!?)
あと森田想ちゃん!(全く分かんなかった…まだ12-3歳?)

で、劇場版には風間俊介さん、浜野謙太さんが出ています。
あと、ゲストキャラ的に窪田正孝くんも!
(これも同時期の別のテレ東ドラマの関係かと…TVerで観ました。土屋太鳳ちゃんとB組の工藤綾乃ちゃん(生徒会長に立候補した子)がメインで出ています)

とにかくキャスティングがツボすぎる…
演技達者な子役が多すぎる!!(笑)

勿論大人もいい味出してます。でんでんさん、好き。

タイトル通り、いわゆる学園ものなんですが、私の知っている学園ものをはるかに超えてきています…昔のイメージしかないからかもだけど、逆手に取っているというか、とにかく脚本が凄い。現代を風刺しまくり。なんにでも、余白って大事だと思った。(この脚本を10年前に書いてるのが凄い…めちゃめちゃ現代的)

ハセヒロの舞台っぽい喋りを活かしつつ、基本を押さえつつ、度肝抜く展開。
クライマックスで涙が出そうになった直後に引っ込んだの初めて(笑)

肝のシーンは賛否両論あると思いますが、私は
信頼
って事だと思った。
行く方も、受け入れる方も。

唯一残念だったのは、劇がもう少しフィーチャーされるのかなと思ったけどそれはなかったので、あともうちょっと尺があったらさらに面白かったのに!とは思った。(でも長すぎるかな?)

デフォルメキャラはドラマを継承したまんまなんですが、ちゃんと救われて、ちょっとだけホッとしました。

主題歌がandropも最高。
あと個人的にOPの曲が最高。(ドラマ版と同じ。ROCK'A'TRENCHの光射す方へという曲です)

一言でいうと鈴木先生は妄想変態野郎なんですが(笑)、めちゃくちゃいい先生で、苦悩もしてるし、カッコ悪いシーンもあるし、でもやっぱり鈴木先生カッコイイ…!!ってなります。
妄想は誰にでも多かれ少なかれ、あるしね。

リアルとぶつかっていく様が、恰好良かったです。

余談)鈴木先生はループタイを愛用しているんですが、私の父親もループタイが好きで、なんでも「普通のネクタイは縛られる感じがして嫌だから」だとか。鈴木先生も同じ理由かな…と思った。
(ドラマ版で言ってたかな?言ってたらすみません)
縛られるのは肉体的にも、精神的にも。
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