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アルバート氏の人生のせっのレビュー・感想・評価

アルバート氏の人生(2011年製作の映画)
3.6
パパ活の悲しき末路。

女性だが男性としてホテルの執事をするアルバートが、同じように男性として生きる女性に出会うことで自らも誰かと共に生活する夢を見ていく話。

同性愛だったりLGBTQの人たちの話って無駄に綺麗に描かれがちだけど、今作はアルバートが恋愛下手すぎて普通にめんどくさいおじさんなのが良い。こういうパパ活に上手く利用される感じは、たとえ女だったとしても同じ。異性愛者と変わらないダサい姿を描くことで、マイノリティが実はマイノリティでは無いことが示されてる気がする。

アルバートのセクシャリティは最後まで明確に定まることは無いものの、恋愛においての行為が完全におじさんだし、プロポーズの言葉も「世話する」から結婚してという風に男性性前面に出てちゃってるので、アルバートに自覚がなくてもやっぱり男なのかなと思った。
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