巨匠パオロ&ヴィットリオ・タヴィアー二兄弟監督の2012年第62回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品。
この作品を観ていると、「虚構と現実」の境が曖昧になって不思議な感覚に捉われる。
本作はローマ郊外…
囚人がシェイクスピア劇を演じるドキュメンタリー。ほぼ劇の筋通りの展開、稽古本番織り交ぜ、時に虚構が現実に脱線し進行。かなり大味な好みのメロドラマ演出と鬼気迫る演技、というか顔重視の演出は安っぽくなる…
>>続きを読む「ジュリアス・シーザー」という「虚」を作り上げていく過程で、受刑者のそれまでの生き様や今直面している現状といった「実」が、微妙な距離感で重なっていくさまを捉えていくことで、創作活動の意味・意義を問う…
>>続きを読む備忘のために
○これはドキュメンタリーではない。フィクションだ。たしかに舞台も出演者も本物なのだが、あくまでもフィクションとして、映画が目指されている。タヴィアーニ兄弟は、このときヴィットリオが8…
このジュリアスシーザー、「いつだってやめられる」にも出てくるローマのレビッビア刑務所内で、実際の受刑者が演技しているらしい。それが可能であることに驚く。さすがというべきなのか、皆迫力の面構え。演技も…
>>続きを読むイタリアのレビッビア刑務所で毎年行われている演劇実習プログラムがあるそうで。
本物の囚人がシェイクスピア劇「ジュリアスシーザー」を演じ、それを映像で追った感じ。
ドキュメンタリー映画っぽくもある。…