まるまる

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のまるまるのレビュー・感想・評価

3.8
バナナを積み込まないパイにイラッときた。
海中にあってなお光り輝く船やら、湖でも有り得ない鏡のように凪いだ海面とか、空が海に完全に溶け込んで境界がわからない星空とか、映像は現実離れしてホント美しいです。
その分、切羽詰まった感じがかなり軽減されちゃって、これはサバイバル映画としてはどうなんだ?と思って見てました。
が、ラストの方、静かに大どんでん返しが作動します。
何言ってんだこの人?え?ああ!?ああああああああ!みたいなw
放置されたバナナも納得w
完全に想像の埒外w
そして、この余韻w

間違った見方はしてないよなぁとは思ったのですが、自分の脳で捌ききれなかったところがいくつか。
あのミーアキャット島はなんだったんだろう?
と、思ったので、ネットで調べたら
町山智浩さんのこれ↓(ネタバレです)
https://togetter.com/li/446808

ああ、そこからメタで見ろとw
ムリw

上サイトを読んでからもう一回観ると、更に響いてきそうです。
全ての演出に意味がありそうで。
クジラとか、嵐とか、ミーアキャットを食う虎とか、連鎖の最後に凶悪な顔した深海魚とか、島の形とか、何を表現したかったのか妄想が捗る。
言葉にしないで映像で見せるからいいんだろうなぁ。

今どきの映画はやっぱすごいですね。
こういう題材の映画が、嘘くさくならずにちゃんと響いてくる。

ただ、別れのあたりはちょっと納得できず。
老いることはあっても、去れないでしょ。
特にあのタイミングでは、天涯孤独で新しい嵐に向かう事になるんだから、むしろこれからもお世話になるんじゃないかなぁ。
去ったとして泣く?
友情???
と思うんだけどなぁ。
フォーエヴァーヤング願望?
よくわかりませんでしたw
けど、妄想は続行中。

別れの件を聞いて、あの小説家が、どんなふうに自分の小説で、彼を描写するのか、是非描いて欲しかった。

印象的な数々のシーンを通して、監督の「僕は人生をこう思う」って話をドラマチックに聞いた気分。

ゲーム「風の旅ビト」好きな人は是非。
https://www.youtube.com/watch?v=lfg7_J8dMys