青二歳

それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくときの青二歳のレビュー・感想・評価

3.3
【追悼:肝付兼太さん】ドキンちゃんいるところホラーマンあり。それはもう重々承知しているけれど…よく宇宙空間まで迎えに行けるな!その恐るべき才能は他に使って欲しいものです…
【劇場版11作目】アンパンマン“ローマの休日”。お姫様と新聞記者ならぬアンパンマンにまさかの恋愛フラグ。ドキンちゃんとお姫様が入れ替わるから“王子と乞食”かと思いきや“ローマの休日”…まさかのラブロマンス…ついていけない…だってアンパンマンがゲストキャラに赤面するなんて…
あの「私のこと好き…?」に対し「好きだよ、うんとっても」て焦る。一応アンパンマンはその後「僕はみんなが大好きだよ」と言いますし…通常運転のアガペー全開なんですけども…エロスとアガペーの相容れない哀しみのロマンスでした…キララ姫…これは報われないわ、つらいわ。
アンパンマンの最後の赤面はいつもの「人前に出るのが苦手」キャラのためかも知れないし…あぁ報われない。

バイキンマンの口八丁手八丁は相変わらず素晴らしい。今作は劇場版にしてもやや残忍さが目立つかな。ジャイアンスネ夫と違って劇場版だと悪レベルがグレードアップするバイキンマン。今作はかなりのパラノイアっぷりで街をガンガン火の海にしちゃう。ノリノリの強制変身は準レギュラーまでやたら鉄球にしてくれて楽しい。
お姫様の嫉妬で“勇気の花”エキスを失ったアンパンマンは「勇気3倍!」にしかなれない上に、劇場版20作“妖精リンリン”よりかなり情けない有様に。バイキンマンに「敵ながら情けない」と言われる始末。
アンパンマンが死ぬ話はこの生死不明も含めると今の所3つか…なんともうすら寒い…毎回新しい顔の都度都度で死と復活を経験しているアンパンマンなので、決定的な死を匂わされると恐くなります。

オープニングはミミ先生のコールはなくバイキンマンをとっちめるアンパンマンのロケット噴射から始まる異色作。この時バイキンマン&ドキンちゃんが宇宙へ吹っ飛ばされたことから話が転がる。これは珍しいオープニング。
キャラクターがやにむに多いアンパンマンだけど山寺宏一さんが兼任し過ぎでもはや笑える。いやそもそもチーズとカバオくんと釜飯どんが同じって大人になって初めて知りましたよ…ゲストキャラの雛形あきこはちょっと微妙でした。

珍しく宇宙空間にパトロールしているアンパンマン…いつものガラスケースは要らないのか…
そして鉄の星の人たち…騙されたとはいえバイキンメカを製造するほどのスキルを持ちながらなぜアナログ…あれで宇宙空間漕いできたのか…まぁ本編がツッコミどころ満載なので細かいところはいいか。
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