キミシマユウキ

ジャッジ・ドレッドのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)
3.5
荒廃した近未来のアメリカ。巨大なビルに数万人の住人が暮らすこの世界で正義を守るのは"警察"と"司法"の機能を併せ持つ「ジャッジ」だけだった…

イギリスの人気コミックの再映画化!
監督は『バンテージ・ポイント』の
!!ピートトラヴィス!!
脚本は『エクスマキナ』等のSFで有名な
!!アレックスガーランド!!
ハードなアクションが見れると聞き鑑賞。


「裁きの時だ(ハードボイルドヴォイス)」


原作コミックもスタローン版も知らないので比較は出来ないが、個人的にはそこそこ楽しめた作品。
SFな世界観を作り出すのが得意なアレックスガーランド氏の功績がデカイのか、ほとんど説明がなされていないこの映画の設定もなんとなく頭に入ってくる。
ただそれを劇中に活かせているかと聞かれると微妙な部分で、言っちゃえば今作はインドネシア映画の至宝『ザ・レイド』と中身が一緒なのが勿体無い。
要はでっかいビルに閉じ込められて敵をひたすらに殺しまくるだけの映画なのだ(笑)
せっかくの世界観も超能力設定とかもそんなワンシチュエーションじゃ霞んでしまうろうに!
まぁ意外と張り切ってるグロゴア描写や激しいガンアクション、ヤクをキメてる時の映像効果なんかは結構楽しめたので良しとします。

主演はカール・アーバン。
『スタートレック』シリーズのドクターで知名度が上がった彼ですが、残念ながら今作では顎と「へ」の字な口しか登場しません。
そこは1回くらい素顔出してやれよ!!(笑)
さらに全く同じ格好の奴が途中4人程現れるのでもはや間違い探し状態。
かっこよかったけども彼じゃなくてもバレないでしょう…
あとはドラマ『ゲームオブスローンズ』や『300』の美女レナ・ヘディやらドーナル・グリーソンを無駄遣いしていました。
相方役の女の子はキュートで良かったです。

ディストピアなSF設定やらハードなアクション、自分のような好きものはそれなりき楽しめるんじゃないだろうか?
カール・アーバンは可愛そうですが(笑)

原作コミック好き、スタローン版と比べたい方、そして顎しか出ない主人公を観たい方にはオススメの作品。