もう六年前の作品になるんですね。
絵は「コストダウンの為のCG」が使われていないので、かなりハイレベル。
本作オリジナルのヒロインは、歌が良くて、なかなか可愛い。
んが、褒められるのはこれくらい。
何がツラいって、今となっては個性が強過ぎてゲップが出るようなキャラクター。この映画は、ライトノベルやマンガ、テレビアニメといったマルチメディア展開の最後として作られたものなので、元ネタは十年くらい前のもの。時代の流れってのもあるだろうけど、これだけアイタタタ、なセリフと行動を連発されると、画面を見ていてドン引きしてしまう僕。
それに、スピンオフ作品まで含めた、今までの登場人物総出演状態なので、関連作品を含めた知識がないと、ちょっとわかりにくい。実際、僕は主要キャラの設定くらいしか知らないので、「君、誰?」というお方が、そらもうバンバンと。
面白くなくはないけれど、『君の名は。』や『聲の形』、『君の膵臓をたべたい』のような一般性は皆無なので、お好きな人はどうぞ、ってところでしょうか。
アニメ好きな人なら、物語展開はしっかりしているので、まあ楽しめるでしょう。
ただ、もう少し、こう、派手に盛り上がるところが欲しかったなぁ。スタッフがそう考えているであろうシーンは、残念ながらそれほどのインパクトがないんですよね。