TAK44マグナム

ダイ・ハード/ラスト・デイのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

2.9
ブルース親父の大ヒットシリーズ最新作。 
今度はロシアで息子と一緒に大暴れするマクレーンですが、どうにも酷評ばかりが目立つ本作。 

どうやら、ダイ・ハードらしくないって事らしいのですが、序盤のカーチェイスに代表されるように、相変わらずド派手なアクションも健在だし、ちゃんとマクレーンはボヤくし、とにかくマクレーンが主人公なんだから、ダイ・ハードって言えばダイ・ハードしているとは思います。 

問題なのは、たぶん、マクレーンのキャラが今までと別人になっちゃっているからなんではないでしょうか。 
歳とりすぎて動けないとか以前に、なんだかマクレーンぽくないんですよね。脚本や演出にも問題あるのかもしれませんが、ブルース親父が省エネ演技しすぎだからいけないんじゃないかなあ、と。 
今作のブルース親父は、マクレーンではなく、「ブルース・ウィリス」というキャラクターを演じているような気がするんですよ。 
「ジョン・マクレーン」ではなくて。 
もしかしたら今作のキャラ設定に忠実に演じているだけなのかもしれませんが・・・ 

前作で娘と和解できたので、今度は息子と和解するお話なんですが、肝心の息子とのドラマもありきたりの域を出ず、正直どうでも良い感じ。 
はっきり言えばアクション場面以外、あまり記憶に残らない(というか、アクション自体もだんだんと尻つぼみになってしまう)・・・スピーディなのは良いですが、尺をもう少しとって、少しだけでもドラマに深みを与えたほうが正解だったような気がします。 

敵がショボイ、味方もショボイ、放射能中和ガスって何なんだ・・・等など問題山積みですが、まあダイ・ハードというタイトルをとっぱらった能天気なアクション映画としてなら、平均点以上の出来ではあると言えるでしょう。 
お金だけはかかっていそうだし、とりあえず観ていて眠くなるってわけでもなったので。 

次回作も作るみたいですけど、奥さんと和解する流れになるんでしょうかね?今度は、もっと頑張って「ジョン・マクレーン」を活躍させてほしいです。


セル・ブルーレイにて