バルバワ

シュガー・ラッシュのバルバワのレビュー・感想・評価

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
3.7
《娘とバルバワの映画日記》
やっと我が娘、バル子(仮名/2歳)の琴線に触れる作品が出てきました。因みに個人的な感想を申しますと主人公の二人( ラルフとヴァネロペ)に共感したり、ゲーム内の世界観には好感を持ちつつ、二人を差別していた側の連中への罰が軽すぎてモヤモヤしたのと、もっとゲーム内の悪役が活躍するシーンが欲しかったという勝手な要望も相まって3,7点というスコアという感じです。ヴァネロペが差別をしていた奴らをまとめてマシンで引きずり回すシーンやゲーム内の悪役が終盤逃げ惑うキャラクター達の避難誘導したり、救助したりするようなシーンがあれば加点したのですがね。←無駄に偉そう

【バル子、ながら観】
興味は持ちつつもお絵描きしたり絵本を読んだり何かをしながら鑑賞していたバル子。手を止めたのは主人公ラルフに拾われた訳のわからない言語を発するQバートという二足歩行でオレンジ色のタコみたいな造形のキャラクターが出てきたところで。バル子は「おにょなにゃろろろ(という風に聞き取れた)」とQバートとの会話を楽しんでいました。
逆に今作の敵役サイバグという虫型マシン(ゴキブリやフナ虫っぽい)が出てきた際には目線を画面から外し、お絵描きを再開、私が「あの虫さん(サイバグ)怖いねぇ、ラルフ大丈夫かな?」と話し掛けても"今、集中してるんで"と言わんばかりのシャットアウトっぷりで必死に画面を観ないようにしていました。

【バル子、安否確認】
そんなバル子の天敵サイバグが繁殖し数を増やし始めると流石に不安が募り画面から目を離せなくなり「大丈夫?!」と連呼しラルフとヴァネロペの安否確認していました。しかし、サイバグが大写しになると音速でそっぽを向いてたバル子。

【バル子、熱狂】
そんなQバートとサイバグくらいにしか大した反応を示さなかったバル子ですが、終盤のレースには大興奮でした。
しかもしっかりとヴァネロペを応援しているようで他のレーシングカーが映っているときは画面を観るだけでしたが、ヴァネロペが映ると手を叩きながら「まんがれ(頑張れ)!」と声援を送ったり「トンネルだ!」と注意を促したりしていました。

また我が家ではお菓子禁止法略して禁菓子法が発令されており、バル子の虫歯予防と健康のため、甘いお菓子をあまり食べさせていないのでレースシーンに出てくるお菓子を模したアイテム(アイスクリームのバズーカや)を観て「うまい!おいしいね!」と普段食べられないお菓子にも素晴らしい反応を示していました。

そういえば中盤ヴァネロペがラルフにあげたメダルやお菓子を模したキャラクターや建物を見ては「おいしそ~」と言ってたなぁ…すまん、バル子。でも、あと2~3年したらたら自分からお菓子を食べるんだから今は…ね?←なんだこの文章

【バル子、触発】
物語のクライマックスでラルフがヴァネロペからもらった手作りのメダルを握りしめて落下する姿を固唾をのんで観ていたバル子は突然お絵描きを始めました。私はてっきりラルフが戦っているサイバグの親玉のような形をしたラスボスが怖くなったのかと思っていましたが、バル子は直ぐに顔を上げ「これパパ!」と私に今さっき描いていた絵を渡し、さらにに画面上のラルフに渡そうしていました。最初はどういうことかわかりませんでしたが、バル子が描いた絵を見るとカラフルなハートらしき物体の両サイドに線が引かれておりました。よくこの絵を見るとどうやらバル子はヴァネロペがラルフにあげたメダルを描いているようなのです。そうするとラルフに絵を渡そうとしたことも説明がつきます。

というか、私にもメダルの絵を渡そうとしたということは…ん?バル子にとっては私もラルフなのか?あんなに短気に見えるのか…おいおいおいおい、頭きた!壊してやるゥ!!

【バル子、乱舞】
バル子的にはエンドロールが流れてからが1番テンションがあがったようで、音楽に合わせて体の動きを止めてキレを出したり、部屋の中をグルグル回ったり、手でハートや気功砲の形を作ったり、尻を振りながら「ハイ!」と言いながら手や壁を叩いたり、布団カバーを剥がそうとしたりとコンテンポラリーダンスのように踊っており、あまりのオリジナリティーに妻はあわててスマホで撮影していました。
そして、曲終わりには体を極限までねじりポーズ決めてフィニッシュ…と思いきや「もういっかい!」とアンコール。もう一度エンドロールの頭から流すことに…因みにお気に入りは1番最後の《レック-イット、レック-イット・ラルフ》というアップテンポな曲でした。

とにかくバル子が披露したコンテンポラリーダンスは「こりゃ、天才だな」と私に言わしめるに十分なセンスでしたよ。←親バカ全開

【最後に】
しっかりと物語を追うようになったので観れる映画が増えるのは個人的には嬉しい限りです。さて、今度は何を観せようか。
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