七沖

シュガー・ラッシュの七沖のレビュー・感想・評価

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
4.8
〝「誰だって、ヒーローになりたいんだ…!」
いま、ゲームの世界の裏側で、悪役キャラ ラルフの冒険が始まる!〟
作品のウリとなる「裏側」「悪役」に触れているため、作品の魅力が分かりやすいキャッチコピーだ。

ゲームの裏側には、ゲームキャラたちそれぞれの人生があった! ゲーム内で嫌われ者の悪役キャラ・ラルフは、ヒーローがもらえるメダルさえ手に入れることができれば周囲を見返せると考える。ひょんなことから彼はレースゲーム・シュガーラッシュに迷い込み…というストーリー。

面白かった!
無駄の無いストーリー運びが気持ちいい!
強いて言うなら、「ターボ」の意味をもう少し早く出して欲しかった気もする。

「そろそろ専門じゃないことにも挑戦してみたっていーんじゃない?」
ヒロインのヴァネロペは子供っぽさと、ラルフを受け入れる度量の広さを兼ね備えた魅力的なキャラだと感じた。カジュアルな服装や、カラースプレーを散りばめた髪型も可愛らしい。

ラルフもヴァネロペも自身が帰属するゲーム内の爪弾き者で、明確な欠点を持っている。ただ欠点を克服するだけの話ならありきたりだが、本作はそうではない。欠点を認め、欠点を武器として活かしていく。それが気持ちよかった。

そんな二人が冒険するシュガーラッシュのお菓子の世界は…なんかもうすごくワクワクした!
コーラにメントスを入れることの危険性はもはや常識なのか…!オレオの登場や、「こちらビアードパパ」には爆笑してしまった。

ソニックやクッパなどの見知ったゲームキャラがクロスオーバーする映像も見ていてワクワクするし、意外にもガチなレースシーンはマリオカートを連想して楽しめる。
ディズニーらしく、夢をもらえる傑作だった。
七沖

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