ちぇるごまる

ザ・マスターのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

ザ・マスター(2012年製作の映画)
3.6
予備知識なしでの鑑賞。
アルコール依存症の帰還兵の主人公。
短絡的、かつ暴力的で何をやっても上手くいかない。
偶然知り合ったマスターと呼ばれる男…話し上手であり知的で上品な彼は、そのカリスマ性からカルト宗教教祖?独自のメソッドを用いてヒプノセラピストとして集まる人々に施術をする傍ら本も出版している。
不可思議な彼らの関係性…
奴は支配者?
俺は利用されているのか?
いや、彼を否定する者たちから守らなければ…
そして、彼らの過去や本心は謎だらけ。

人は誰しも何かや誰かに依存しないと生きていかれないほど精神が弱いのか。
ホアキン・フェニックスのブチ切れる演技と、優しく穏やかそうだが胡散臭い男を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの演技…両者、唸るほど素晴らしい。
アカデミー賞俳優ラミ・マレックが脇役で出演していたのも印象的。
音楽が不気味さをより一層強めている。
ストーリーに起承転結を求めるとストレスを感じるだろう作品。
ちぇるごまる

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