デンゼル・ワシントン演じる機長は、アル中でコカインはするし、乗務中もミニボトルを開けてオレンジジュースに入れて飲んだり自動操縦中は爆睡のダメダメ人間なのですが、でも、フライトシミュレーターで誰一人として生還できなかった重大インシデントを切り抜け背面飛行からの胴体着陸で奇跡的な生存率を叩き出した英雄でもある。
でも、英雄なのか？飲酒・危険飛行の死者を出した犯罪者なのか？
彼は淋しく、孤独な、弱い人間なのだと思います。
元妻にも協力者にも知り合った女性にも暴言を吐き迷惑をかけるのですが、でも私はどうしても彼は悪い人というわけではなく、弱い人と感じてしまって嫌いにはなりきれませんでした。
そして最後の公聴会で嘘ではなく、本当のことを言えて、そして自分を解放することができてよかったと思いました。息子に最後にWho are you?と言われてGood questionと言った時のデンゼル・ワシントンのスマイルがよかったです。
