このレビューはネタバレを含みます
あまり期待せずに見始めたのですが、さすがのデンゼル・ワシントン、魅せますね〜。最初の1時間は時が経つのを忘れ、残りも一気に見てしまいました。機長の私生活がひどすぎる、酒に、女に、ドラッグ、飛行機操縦始めてもまだ飲んでるし。駄目でしょ、アナタ…。なのに、墜落しそうな飛行機を背面飛行で切り抜ける技量の持ち主。ヒーローだね!と思いきや、責任追及され、女ができた!と思いきや、女に逃げられ、浮き沈み激しく、映画の世界に引き込まれていきました。やっと改心したと思った矢先、滞在先ホテルで酒のんで、駄目でしょ、アナタ…の繰り返し。そうはいきません、映画ですから、ドラッグで覚醒!の頃には、こういう軽いノリの映画ね…と結論づけてしまってました。ところがどっこい、ここで自白ですか〜とまたしてもどん底へ。こういうエンディングかぁと結論を急ぐ私でしたが、父親を見放していた息子の登場。そんなこと聞くなよ、泣けるじゃないかのラストでした。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『フォレスト・ガンプ』『ポーラー・エクスプレス』などのロバート・ゼメキス監督の作品でした。ドラッグ中毒の女性ニコール役の女優さん、今回初めて見ました。ケリー・ライリーというイギリスの女優さんで、独特の雰囲気と透き通るような青い瞳が素敵です。『クラッシュ』『クロッシング』などのドン・チードルが、アル中の機長を救おうとする弁護士役で、これまで見た映画の役柄と違った真面目な雰囲気でした。作中、国家安全運輸委員会の尋問のために、あらゆる対策を講じて、「あの」エレン・ブロックの質問に答えるんだぞ、と意気込んでいます。ラストまで、エレン・ブロックがどんな人物か、気になっていました。ラストで尋問が始まると、確かにツワモノだ、誰だろう?あ、『ザ・ファイター』のママじゃないか!ここまで役柄が違うと、認識するまで時間がかかりましたが、メリッサ・レオでした。赤いスーツ着ちゃって、格好良い、仕事できる女性系。高みに登ったり、どん底へ突き落とされたりの連続で飽きさせないタイプの映画でした。面白かった。