雨音

相棒シリーズ X DAYの雨音のネタバレレビュー・内容・結末

相棒シリーズ X DAY(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

▼あらすじ
不正アクセスでマークされていた銀行員の男が死体で発見される。警視庁捜査一課の伊丹とサイバー犯罪対策課の岩月は、反発し合いながらも捜査を進めていくが…。
「キネマ旬報社」データベースより

▼作品というよりは圭さん中心のレビュー

岩月役の圭さん。
眼鏡姿にグレーのスーツ。
サイバー犯罪対策課の職務を淡々とこなすクールな男。

正反対の伊丹とは反りが合わず、理解もできず、言い合いになることも多いが、少しずつ彼の影響をうけて変わっていく岩月。

この作品の面白いところは伊丹と岩月の会話のテンポ。

「今から○○に行ってくる」
「大変そうですね」
「お前も行くんだよ」

のような温度差の違いや噛み合わない様子が端々に出ていてクスッと笑える。

岩月くんといえばグレーのスーツ。
あの色のスーツを着こなすのってなかなか難しい。

実はあのスーツは圭さんが意見を伝えた拘りの衣装らしい。
あるインタビューで
〜岩月くんは現場に出る気が元々ないと思うので、それを表すようなスーツを着ている〜
と答えている圭さん。
確かに…岩月くんは外がお日様の下が似合わない。

岩月を演じる上でポケットにてを入れる事をしないようにしたというインタビューも何度か目にした。

偉そうに見えて品があり、上を立てることも出来る。
完全に嫌な男にならない所が、毎度絶妙な匙加減の圭さん。

後ろから伊丹に羽交い締めされるシーンがあるのだが、その抵抗の仕方が全てを物語っている。
戦いません諦めましたみたいな感じ?
言葉ではなかなか表せないので是非映像で…

クールな岩月くんが少しずつ伊丹により変わっていき、取り調べのシーンで熱くなるところも良かったなあ。

タブレットをシュッてする美しい指も堪能できた。

さてここからは特典映像のお話。

インタビューではプレッシャーに押しつぶされそうになったと話す圭さん。
舞台挨拶も同じく緊張感が伝わってくる。

メインの割にメイキングシーンは割と少なめな印象。
歴史のあるドラマだし出演者多いから仕方ないか…

ものすごい人気シリーズの映画化、しかも主役という事もあり、ずっと借りてきた猫っぽい圭さん。
他の作品のメイキングにはない緊張した表情が多い。

とにかくよく寝る男といじられて、誕生日に首に巻く枕を渡されているのが笑える。
色んなインタビューで川原さんが
「子ども並みに寝ている」
「椅子から崩れ落ちそうになっていた」
と語っていて、昔から変わらぬ姿が微笑ましい。

メイキングの出演シーン的に少々物足りなくはあるものの…
クールでインテリな岩月くんは時々会いたくなる素敵なお方なので、買ってよかった。
雨音

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